家の中でムカデが出たからと言って、むやみに潰してしまったりしたら後始末が大変ですよね。
なるべくなら生きたまま外に放り出したいところです。
外でムカデを見つけたら、家の中に入られても困るので、思わず踏んでしまう人もいます。
ムカデを踏んで潰したりすると、体から体液が出てくるようです。
ムカデの体液はどんな色なのでしょうか。ムカデは毒を持つと言います。
毒にも色があるのでしょうか。
ムカデの体液の色は?
ムカデを叩いたり踏んだりして潰してしまうと、当然ムカデは体液を出して息絶えます。
ムカデの体液の色は、血の色になります。
そもそも生き物の体液は、血液に相当すると思われます。
ムカデの血の色は、だいたいが青っぽい色をしています。
なぜ、青い色になってしまうのかには、理由があります。
まずは、人間の血の色は赤い色をしています。
これは、血の中にヘモグロビンという物質があるから赤い血の色をしています。
人間の血の匂いは鉄のような匂いがしますよね。
ヘモグロビンは鉄を含んでいるタンパク質なので鉄の匂いがするんです。
血が赤くなるのは、このヘモグロビンが体内にある酸素と結合して酸化鉄となります。
そして体内へと運ばれていきます。
この鉄と酸素が融合することで血液が赤くなります。
そのために、人間の血は赤い色になります。
ムカデなどの多くの生物は、このヘモグロビンを持っていません。
その代わりにヘモシアニンという銅の物質を持っています。
ヘモシアニンも酸素と結合します。
銅は結合することで酸化します。銅は酸化すると青くなるんですね。
そのために、生き物の中には血液が青になる生き物がいるわけなんです。
血液が青くなる生き物群には、甲殻類やタコやイカなどの軟体動物などがいます。
ちなみに、ムカデは毒を持っていますが、毒の色は透明です。
まとめ
赤い血を流すならヘモグロビン、青い血ならヘモシアニンという覚え方がいいかもしれませんね。ただ、ヘモシアニンは酸素の運搬を終えてから酸素と分離されると、無色透明になるようですよ。また、昆虫の体液などは捕食する餌の色によるところもあるようです。