ムカデから作られるムカデ油。あまり聞いたことがないという人が多いかもしれません。
ムカデはとくに女性には嫌われていますが、ムカデを漬けたムカデ油は、薬として効果があるとされています。
もともと漢方薬にも用いられていました。
今もネットなどで販売されているようです。
そこでムカデ油の成分はどんなものが入っているのか調べました。
ムカデから作るムカデ油の成分は?
ムカデの毒の成分には、蜂の毒と似ている成分が含まれているようです。
毒性は種類によって違うようですが、セロトロン、ヒスタミンなどが含まれています。
ムカデ油の成分もヒスタミン様物質、脂肪油、溶血生たんぱく質、チロシン、ロイシンなどです。
チロシンは、脳の働きや神経の働きをサポートするためのアミノ酸のようです。
また、チロシンは、もともと代謝などの調整も行う作用もあるためなのか、ムカデ油にも人の体の新陳代謝を促す働きもあるようです。
ロイシンもアミノ酸の一種になるようですよ。
使い方は、虫に刺されたりやけどや腫れてしまった患部に、ガーゼなどにムカデ油をつけてあてます。
ムカデ油は中耳炎や外耳炎などの耳の病気にも用いられるようです。
2,3滴患部に垂らすと、数十分ほどで痛みが抜け、自然に膿が出て治りを早くしてくれます。
他にも神経マヒやリウマチなどでも用いられるようです。ただ、ムカデ油は、長期的に使用する薬ではないようです。
あくまで短期間で痛みをとったり腫れをひかせるなどの急性の疾患に用いられる薬のようなので、慢性的な疾患には使用しないとしているようです。
韓国では、神経痛や腰痛などに使用することが伝承されているようですね。
また、どんな薬も人の体質に合わないこともあります。
使用する時には十分注意する必要があります。
まとめ
都会ではあまり聞くことはないようですが、地方では当たり前のようにムカデ油を自宅で作っている地域もあります。昔から常備薬として家の中においておくお家もあるようです。漢方には、蛇なども使われていることはよく知られています。ムカデも使われていたことにそれほど違和感はありませんよね。