暖かい時期になると、子供たちが昆虫を捕まえて家に持って帰ってくることもありますよね。
でも、子供たちは蜘蛛やムカデを持ち帰ることはまずないのではないでしょうか。
そもそも蜘蛛やムカデは害虫のように知られていますが、昆虫の部類に入るのでしょうか。
調べてみました。
蜘蛛やムカデって昆虫になるの?
昆虫というのは、昆虫類に分類されている「節足動物」をまとめて呼ぶ総称です。
実は、蜘蛛やムカデも節足動物にはなります。
そのために蜘蛛やムカデを昆虫として間違って覚えてしまう人が多いようですね。
同じ節足動物のグループに属していても、蜘蛛やムカデは昆虫ではありません。
昆虫のざっくりした特徴を言うと、足が6本あって羽があること。
頭と胸とお腹が分かれていることなど。
頭の部分には一対になっている触覚と複眼があること。さらに足の生えている場所が胸からだけ。
この条件を満たしていれば昆虫の部類にはいるようです。
ちなみに羽がなくてもこの条件に当てはまっていれば昆虫になるということです。
クモとムカデでも節足動物ではあっても、この条件には当てはまりませんから、蜘蛛とムカデは昆虫にはなりません。
節足動物の中で、蜘蛛はクモ類に入ります。
ムカデは多足類になるんですね。
それぞれの体の特徴を見ると、蜘蛛の体は、頭の部分と胸の部分が分かれてはいません。
一つの部位としてかたまってつながっています。
さらに4本の足が頭胸部についています。
ムカデの体も、頭から続いている多くの胴節からそれぞれ1対になった足が出ています。
足の数は、種類によって違います。
小さいイシムカデ類のムカデなら30本、オオムカデ類の大型なら42本から46本の足がついています。
オオムカデの頭の両端には4個ずつの単眼があるようですよ。
はるか昔は、哺乳類・魚類・鳥類以外の小さな動物に対しては虫と呼ぶ場合が多かったようです。
漢字で書くと虫と呼ばれる生き物には、「虫」の漢字が部首などに使われていますよね。
ムカデも漢字で書くと「蜈蚣」になり、ちゃんと部首に虫が使われています。
蜘蛛にも虫の部首が使われています。
虫は虫でも昆虫でないことを覚えておきましょう。
まとめ
ムカデは、その体に触れると痛みが出たり、ときによってはアレルギーなどの症状もあるようです。昆虫好きのお子さんがいたら、ムカデは昆虫でないことを教えてあげて、なるべく素手で触らないように日頃から話をしておいたほうがいいかもしれませんね。