中国では、どんな生き物にも言い伝えやお話が残っていて、縁起物とされる生き物が多いですよね。
さらに、いろんな生き物を漢方などでも使うことがよく知られています。
中国では、そんな伝統や言い伝えを重んじるところもあります。
そんな中国では、ムカデは縁起物として捉えているようなんです。
ムカデは中国にとってどんな縁起ものなのかを調べました。
中国ではムカデは縁起物!?
そもそも、中国では、ムカデを乾燥させて漢方の薬に使うようです。
また、そのままの状態で食材として調理することもあるようです。
日本でもムカデ油などがありますから、それほどめずらしいことではないですよね。
ムカデ油は、民間療法として使われることがよく知られています。
軽いやけどや切り傷などの治療に使われているようです。
中国でも日本の漢方でも、ムカデは生薬として扱われ、解毒作用があることから帯状疱疹などでも治療薬として使われています。
漢方として使われるのは理解できますが、興味深いのは、ムカデの「玉」は中国では宝物とされていたというお話です。
このムカデの「玉」とはいったい何なのか調べてみると、中国の書物の中に、ムカデは、玉をもてあそぶものと記載されているようです。
そのお話は、2丈ほどもある大きなムカデが、自ら赤い玉を吐き出して、それをもてあそんでいたと言います。
その玉を竜が奪い取るために雷を撃つというお話があるようです。竜は縁起物にも使われます。
そんなところから宝物につながったのでしょうか。
もともとムカデは漢字で書くと「百足」と書き、客足が途絶えないなどの縁起物として、商売繁盛の意味合いを持つ虫として捉えられていました。
客足が増えれば、当然商売も繁盛し金運もアップするという意味のようです。
中国だけに限らず日本でも、戦国時代には、ムカデをモチーフにした装具品もあったようです。
ムカデは後退しないというところから、縁起が良いとされていたようですね。
まとめ
ムカデはどの地域でもそれなりに大切にされていたり、縁起物としても考えられていたのはわかりますよね。でも、現代にいたっては、どうしても害虫になってしまいます。ムカデに悩まされている人には、蛇のように縁起がいいと喜ぶわけにはいきませんよね。