ムカデは、漢字で書くと「蜈蚣」や「百足」と書きます。漢字には、元になるものがありますよね。
とくに「百足」という漢字は、ムカデの足の多さから、この漢字になったのでしょうか。
また、百の足と書いているわけですから、ひょっとしたら百本の足があることになるのか、百足の足の数を中心に調べました。
百足の足は何本あるの?
そもそも、「百足」という感じは、百本の足があるからこの漢字になったわけではないようです。
ムカデを漢字にしたときに、数えきれないほどの足があるからという意味で「百足」という漢字になっただけのようです。
百足の足の数は、少なければ28本あるかないかで、普通は30本から40本ほどあるようです。
百足の仲間のジムカデは、なんと354本もあるようです。
だからといって、百足の足の数は同じ種類でもその個体によって違うようです。
そもそも百足は昆虫ではないですよね。
昆虫の足は6本と決まっています。
ところが、昆虫のご先祖になる生物は、百足やヤスデのような姿かたちをしていたと考えられています。
それなのに昆虫にはそんなにたくさんの足はついていません。
これは、もともとたくさんあった足を昆虫だけが、進化をしていく過程で変形して退化させていくことで今の形になったと言われているようなんです。これは驚きですよね。
つまり、節足動物の中で足の数をできる限り減らしたのが昆虫になり、昔からの原型のままで今も残っているのが百足の仲間となるようです。
百足は、昆虫の先祖となる生き物から、そのままの姿を受け継いできたということになります。
百足から進化をしたと考えられる昆虫を調べると、百足のようにたくさんあった足は、それぞれ交尾器や産卵器など実用的な器官に変化したと考えられているようです。
まとめ
百足は昆虫ではないのに、祖先が一緒ということになりますよね。昆虫の足がもし退化していなかったら、やっぱりたくさんの足がついていたことになります。足をつけるよりも、生きていく中で必要な器官として残すようになったということなんでしょうか。とても興味深いですよね。