ムカデを1匹みか掛けたら、必ずもう1匹が現れると言われていますが、それは本当にそうなのでしょうか!?
都市伝説のように残った1匹が巨人に立ち向かうと言うストーリーが成り立つのでしょうか?
ムカデは本当につがいで行動する事があるのでしょうか。
そんなムカデの生態に迫ってみましょう。
ムカデがつがいで行動する事は迷信なのか?
ムカデを家屋の中で見かけると必ず、もう1匹が現れると言う話を聞いた事がある方は多いと思います。
ムカデはつがいで行動する習性があるのか?と疑問が浮かび上がります。
ムカデは節足動物であるため、昆虫とは違った生態系になり、集団での行動は基本時にはありません。
繁殖期の一時だけオスとメスのつがいとなる瞬間がありますが、オスは繁殖し終わると一目散でメスから遠ざかります。それはメスに捕食される可能性が高いからです。
この事からムカデはつがいでの行動は否定される事になります。
ただし、つがいとしての行動ではないのですが、ムカデの子供が自分でエサが取れるようになるまでの期間、約2カ月間はメスのムカデと子供のムカデは行動を共にします。
これを人が見てつがいと勘違いしたと言う事も考えられます。
この事からムカデがつがいで行動する事はありません。
迷信と言っても大丈夫です。
1匹ムカデを見るともう1匹が現れると言うのは
ムカデを1匹退治したら、次の日につがいの方割れが現れて人間を恐怖の底に追いやる。などの迷信的な要素が生まれたのでしょう。
本来の生態系から考えればムカデは単独行動が多いので、繁殖期や子育て時以外は複数での行動は全くといってないです。
考えられる要因
1.何度も紹介していますが、たまたま繁殖期のオスメスを見かけた為。
子育て中のムカデを見た時にたまたま見かけた可能性が非常に高いです。
2.ムカデの生息条件による事から立て続けに見かけると言う事もありえます。
ムカデは湿度が高い所を異常に好みます。かつ家屋にはムカデのエサとなるゴキブリが繁殖して豊富にいるとなると、当然ムカデは家屋の隙間からゴキブリを捕食しに侵入をしてきます。
ムカデは夜行性ですから、いったんは暗い湿度が高い所で息をひそめます。
そう考えれば、同じ湿度が高い個所にムカデが何匹か集まっていてもおかしくはありません。
1匹駆除した所ですぐに別の個体が姿を現す可能性が高いと言う事になります。
3.ゴキブリ繁殖の事柄と混同している可能性が高い。
ゴキブリを見かけたら他にもたくさんのゴキブリが入ると言われています。
これはゴキブリの繁殖力から言ったらそう言えるのです。
ゴキブリは一回の繁殖で20~30の卵を産みます。
これがネズミ算的に増えて行くわけですから、この様な事が言われています。
ムカデもこの事例を混同されてつがいでの行動と言う迷信を正当化されている事態になっている事になります。
まとめ
ムカデのつがい行動は迷信?なのかについて紹介してきました。基本的にはムカデは繁殖期の一時と子育て期間のみにしか集団行動は取りません。孤独なハンターなのです。あまりにも姿形が異形と言う事も相まって、この様な迷信じみた物が広まったと考えるのがホントの理由でしょう。ムカデはちょっとした隙間からでも侵入してくるので、見かけたら数匹いるとは思わずに、その都度対応しておけば安全な生活ができますよ。